2013/12/31

超高速無線LAN!11ac対応AirMac Extreme のPPPoE設定とWi-Fi 設定

11ac対応AirMac Extreme のPPPoE設定とWi-Fi 設定


理論値1300Mbps(1.3Gbps)のデータ転送速度を可能にした802.11ac 対応AirMac Extreme を使用したPPPoE設定(インターネット設定)と802.11ac Wi-Fi 設定


【備考】
以下記事は802.11ac 対応のAirMac Time Capsule でのPPPoE 設定とWi-Fi 設定の手順解説となっているため、各画像において「Time Capsule」という表記になっているものがある。802.11ac 対応のAirMac Time Capsule も、AirMac Extreme も同様の手順で設定可能なので、「Time Capsule」という表記になっている部分は「Extreme」に置き換えて参照してほしい。


今回の設定は、宅内にある装置がONUやVDSLモデムなどのルータ機能を搭載していない装置と、AirMac Extreme を配線してWi-Fi 環境を構築する際の手順となる。

既に宅内にブロードバンドルータがあり、そのルータのPPPoE設定でインターネットの利用が可能な環境の場合は、AirMac Extreme を「ブリッジモード」で動作させる必要があるためこちらの記事に載せた別の手順での設定が必要となる。


設定に使うPC が「Windows」の場合は、設定手順が異なるため以下の記事を参照。
Windows PC を使用したAirMac ルータのPPPoE 設定とWi-Fi 設定
Windows PC を使用したAirMac ルータのブリッジモード設定とWi-Fi 設定


AirMac Extreme のPPPoE設定と802.11ac Wi-Fi 設定


Extreme(ルータ)は初期状態(工場出荷時状態)で設定を開始すること。
少しでも設定を試みた場合は「初期化」をしてから 手順1 へと進むこと。


以下はMac OS X 10.8 を使用したAirMac Extreme の設定例になる。


1. 配線

WAN側にある機器(ONUやモデム)のLANポートにLANケーブルを接続し、Extreme のWANポートへ接続する
※Extreme とPC をLANケーブルで繋ぐ作業は不要。
Extreme のWANポートへ接続


2. Mac(PC)の「Wi-Fi 機能」をONにする

Wi-Fi を入にする


3. AirMac ユーティリティを起動

Dock やFinder から[アプリケーション]⇒[ユーティリティ]⇒[AirMac ユーティリティ]
AirMac ユーティリティを起動


4. [その他のWi-Fi デバイス]から検出したExtreme をクリック

※[その他のWi-Fi デバイス]上で検出できない場合はWi-Fi アイコンからExtreme の初期SSIDへ接続しても可。
※Extreme、Extreme、Express などのAirMac ルータは無線の暗号化は「なし」がデフォルト(工場出荷時状態)、この 手順4 では「暗号化なし」のAirMac SSIDとPC 間を繋ぐことができればOKとなる。いくら待っても検出できない場合はExtreme を初期化して再試行!
[その他のWi-Fi デバイス]から検出したExtreme をクリック


5. ネットワーク名、ベースステーション名、パスワードを決め、[次へ]をクリック

ネットワーク名、ベースステーション名、パスワードを決める
※「ネットワーク名」は自分がこれから利用するSSID(無線電波の名前)になる。
※「ベースステーション名」は、AirMac ルータ(Extreme)を識別するニックネーム。
※「パスワード」は無線のセキュリティキーと、Extreme への不正なアクセスや設定変更を防止するためのパスワードの2つの役割を兼ねる。
「パスワード」は無線のセキュリティキー(WPA2共有キー)にもなるため8桁以上で設定する必要がある。


例えば今回の設定完了後に、新しくPC をExtreme のWi-Fi 環境に追加したい場合は、この 手順4 で決めた「SSID」を新PCでキャッチし、「パスワード」を入力することでWi-Fi 接続が可能となる。また、その新PC でExtreme の設定変更をする際にも手順4 で設定した「パスワード」が必要となる。


6. PPPoE 設定を行い、[次へ]をクリック

※「アカウント名」はISPの接続用IDを@以降も含めた文字列で正確に入力。
※「パスワード」はISPの接続用PWを正確に入力。
PPPoE 設定


7. 診断と使用状況の画面はお好みで

診断と使用状況


8. AirMac ユーティリティからExtreme へ設定が送信される(アップデート)

※アップデートが完了したら[完了]をクリック。
AirMac ユーティリティからExtreme へ設定が送信(アップデート)される


9. 「インターネット」、「AirMac Extreme」が緑色になれば設定完了

「インターネット」、「AirMac Extreme」が緑色になれば設定完了


ここまでで、Extreme のPPPoE設定とWi-Fi 設定がすべて完了となる。


設定がうまく反映されなかったり、PPPoE 設定時に入力ミスがあると、緑色にならず以下のような状態になる。
その際は以下の記事を参照。
設定エラー時のAirMac ユーティリティ


この場合、PPPoE設定時の入力ミスの可能性が考えられる場合は再入力し、入力ミスではない場合は配線を確認のうえ再アップデート作業を行ってみる。ただ何も編集作業をしない状態では[アップデート]がグレーアウトしていてクリックできないので、アカウント名の末尾を一旦消去し正しく再入力するなどの操作をすることで再アップデートが可能になる。正しく設定しても一度のアップデートでは正常に完了しない場合もあるので、「配線に問題なし」、「PPPoE設定(ISPの接続ID/PWの入力)に問題なし」という確証がある場合は二度目のアップデートを行ってみるとよい。


再アップデート手順は以下


Ⅰ. AirMac Extreme のアイコンをクリックし、[編集]をクリック

AirMac Extreme のアイコンをクリックし、[編集]をクリック


Ⅱ. [インターネット]タブからアカウント名とPWを再入力、または一部編集し[アップデート]をクリック

再アップデート作業


Ⅲ. 警告Msgは[続ける]で続行して構わない

警告Msgは[続ける]で続行して構わない


Ⅳ. AirMac Extreme が「緑色」で表示されればOK!設定完了となる

AirMac Extreme が「緑色」で表示されればOK!


※AirMac Extreme が「緑色」になるも赤丸でエラーが表示される場合で、AirMac Extreme のアイコンをクリックしてもエラー内容が表示されない場合はそのまま利用して構わない。
AirMac Extreme のアイコンをクリックしてもエラー内容が表示されない場合はそのまま利用して構わない


赤丸エラー①の内容が「IPv6 リレーエラー」という表示の場合は、[インターネットオプション]の「IPv6 の構成」を[リンクローカルのみ]に設定することで改善できる。
「IPv6 リレーエラー」


設定完了後はWi-Fiでのインターネット利用が可能となるが、実はこのExtremeの最大の特徴でもある超高速ギガビットWi-Fi「802.11ac」の無線LAN規格でのWi-Fi接続はまだできていない状態となる。802.11acの規格で接続するためには、PCの内蔵ワイヤレスアダプタが802.11acに対応している、または802.11ac対応の外付ワイヤレスアダプタを持っていることが条件となるが、一世代前の高速無線LAN規格802.11nの3倍~4倍の速度でリンクできるようになるため、これを利用しないのは非常にもったいない!
このAirMac Extremeの「802.11acを利用したWi-Fi接続方法」は以下の記事で紹介!

★★★AirMac最大1.3Gbpsの11ac超高速Wi-Fi設定★★★

上記記事は802.11acを利用するために「5GHz」のWi-Fiを有効にするための手順を解説したものになる。例え802.11ac対応のデバイス(PC)を持っていなくとも、802.11n規格を5GHz帯で接続することで無線LAN速度の向上、近隣との電波干渉(混信)回避となることもあるため、PC側の802.11ac対応/非対応に関わらず設定してみることをおすすめする。



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