このブログでも、ネット設定についていろいろ載せてきたが改めて自分の書いた記事を読み返してみると、もう少し分かり易く伝えたいこと、もっと整理して載せればよかったと思うことなどが多々あった。そこでPPPoEでのインターネット接続を利用している方向けのTipsを今一度載せていこうと思う。

PPPoEというインターネットの接続方法を理解し、ネット設定から簡単なトラブルシュートまでを自分でできるようにする！そして自分なりのLAN環境を構築しよう！

これから載せる方法は「PPPoE」と呼ばれる方式でインターネットに接続しているユーザ向けのTipsである。NTTのフレッツ光やフレッツADSLなどが該当する。
固定回線を利用しないWiMAXや、3Gや4Gなどのモバイルデータ通信でのネット利用者も増えてきているが、ひかり回線などの固定回線を利用している方はまだまだ多いのが実状だ。

また、この記事はPCを使い慣れていない方や、ネット設定の方法など知らんという方向けに書いたものである。PPPoEプロトコルとは何か？、PPPoEセッション確立後のPPPセッションステージとは何か？など難しい内容には触れない。（っていうか人に解説できるだけのネットワークエンジニア的は知識は持っていない・・・）

よくわからないままインターネットを利用するよりも、自分の使っている環境がどんなものかを理解して使うことで、やってみたいことや、こうしたいと望むことがより多く実現するのではないかと思う。

PPPoE設定とは何か？

ISPやプロバイダという名称を聞いたことがあるだろうか？インターネットサービスプロバイダが正式な名称だが、PPPoEでのインターネット接続ではこのISPとの契約が必要となる。もしこの記事を読んでくれている方の中で「ISPって何だかよくわからん」という方がいれば、そんな方にこそ最後まで読んでいただきたいのが今回の内容となる。

有名どころでは、OCN、Plala、BIGLOBE、So-net、Yahoo! BB、au one net などがあり、その他にもかなり多数のISPが存在する。

簡単に言えばこのISPと呼ばれる業者のいずれかと契約をすると、ネット接続用のID/PWが付与され、そのID/PWを使って設定することがPPPoE設定である。

「PPPoE」でGoogle検索するとPPPoEプロトコルとかPPPoEフレームとか様々な情報が出てくるが、その難しい話は置いといて、この時点では「ISPのID/PWを使って設定することなんだな」程度に受け止めていただいて構わない。

PPPoE設定をどこにするかが大事！

どういうことかというと、前述で説明したようにISPのID/PWを使用してネットの設定をするわけだが、設定できる場所（PPPoE設定機能を持っている機器）は決まっていて、基本的には「PC」か「ルータ」かのどちらかになる。

ルータにインターネット設定（PPPoE設定）をする

PCにインターネット設定（PPPoE設定）をする

の2択を、自分の環境に合わせて正しく選択できているかが大事ということである。
ルータがあればルータに設定し、ルータがない場合はPCに設定するのが基本となる。

そんなことは誰も教えてくれないから知らん！

誰もがインターネットを利用できる時代だが、仕事でPCを使う機会はあっても、ネットワークに関する知識や、ネット接続のための設定方法などに仕事上携わることがあるのは一部の職種の方なので、そんな声はあがって当然かと思う。

ここまでをまとめると

正しい設定（自宅にルータがある場合）

正しい設定（自宅にルータがない場合）

間違った設定（ルータあるのにPCに設定）

PCにネット設定（PPPoE設定）をするデメリット

何でルータがある環境でPCに設定することを推奨しないかというと、

PCにインターネットの設定（PPPoE設定）をした場合、PCの電源を落とせばインターネットへの接続も切断される。次回PC起動時にインターネットへ繋ぎ直さなければならない。

同時にPPPoE認証できる数（ISPのID/PWを使ってネットへ接続する数）に制限がある。NTTのフレッツ光の場合、2セッション（2つ）が限界。有料のオプションサービスを申し込めば増やすことは可能だが、一般家庭においてセッション数を2以上にする理由はまず見当たらない。

の2点が主な理由となる。ルータに設定をするメリットをあげればまだまだあるのだがそれは次回以降の記事で解説していこうと思う。

まずは上記2点に関する詳しい内容と、ルータなしの環境でのPPPoE設定に関する詳細を次回の記事で取り上げる。